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6月13日「TOYOTA」の株主総会で「プリウスの事故が多いが大丈夫か❓」株主の質問は、“サクラ”か⁉️

🔷「TOYOTA」の株主総会が愛知県豊田市の本社で開かれた。

 

    産経新聞によれば、「晴天に恵まれた13日、トヨタ本社には朝から、特別運行されたバスなどで株主が詰めかけた。出席株主数は5546人と過去最高で、モニターでの観覧を含め第5会場まで設置された。午前10時、豊田氏が「将来のモビリティー(乗り物)社会を株主とともに築いてまいりたい」とあいさつして総会が始まる。議案の説明などの後に行われた質疑で目立ったのは、昨今目立つ高齢者による交通事故に関連する質問だ。」というが・・・

 

    5,546人もの前で質問できる度胸のある個人株主がいるのだろうか⁉️

 

    一番考えられるのが、会社側の総会屋だ。

 

    質問の仕方が、いかにも答弁を想定して、会社側が答えやすいような論点の出し方なのが引っかかった。

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f:id:unominews:20190622164500j:plain 砂場で遊ぶ保育園児に突っ込んだ「プリウス」第四世代車(写真は関西テレビのニュース映像の画面写真を引用)

    産経新聞によれば「『高齢者が運転する車が暴走している。事故を起こした車に、プリウスが頻繁に登場する。運転ミスだと思うが大丈夫か』という質問が序盤で出た。豊田氏は交通事故全般について、『事故が起きると、日々幸せな生活が一瞬にして変わってしまう。自動車会社に関わるものとして申し訳ない』と話した後、吉田守孝副社長が質問に答える。

 吉田氏は『プリウスの事故、心配をおかけして申し訳ない。死傷者ゼロがトヨタの目標だが道半ばだ。個々の事故は警察の調査に全面的に協力しており、お客の安心・安全を第一に、厳しい基準で評価され、世に出している』と強調。

 

    といったやり取りで始まったようだ。

 

    質問の出だしが肝心だ。「『高齢者が運転する車が暴走している。』」から始めている。自動車の問題ではなく高齢者の老化に問題をすり替えることから始めている。

 

    さらに、質問の最後も質問者の本音が出るものだが「『運転ミスだと思うが・・・』」とここでも「プリウス」の構造に欠陥があるのではなく、「運転ミス」であることを5546人の株主に印象付けている。

 

    こう指摘すれば、ミエミエの “ 総会屋 ” だと大方は理解されるのではないだろうか。

 

    質問に対して、豐田CEOは、自ら「『自動車会社に関わるものとして申し訳ない』」と非を認めるかのような印象を与える言葉を織り込んでいる。具体的な欠陥には一切触れず、それでいて、出席者に納得感を与える絶妙な印象操作手法といえる。

 

    想定問答を作成した総務課の苦労が垣間見える。(もちろん高齢者に責任をすり替える苦労だ❗️)

 

    CEOに代わって答弁した吉田守孝副社長の答弁は「警察の調査(あえて“捜査”という言葉を避けている)に全面的に協力している」という社会問題を起こした企業の決まり文句だ。

 

    手前味噌のようだが、「UNOMINEWS」の豊田章男CEOへの公開提言記事に答えられたように思えてならない。

 

    それにしては、内容のないきれいごとに終始されたのが残念だった。

 

🔷高齢者の反射や筋肉の衰えを知りながら設計上の配慮をしなかったPL法上の責任はあるのかないのか⁉️

 

   特に、吉田副社長の「『年配のお客を中心に、大変多くのお客にご愛顧されている』と話し、プリウスの事故が目立つのは、販売好調が続き、多くの車が使用されているからだとの認識を示唆した。また吉田氏は、踏み間違い防止の後付け装置の対応車種を年内に12モデルに拡大する方針を改めて強調し、『安全な車社会のために、できることは全てやる』と話した。」出典:「Twitter」THE SANKEI NEWS 2019.6.13

 

    という内容に引っかかった。

 

    彼は、「『年配のお客を中心に、大変多くのお客にご愛顧されている』」と答えている。記者も知らなかった新事実だ。多くのユーザーがいることは誰もが知っているが、高齢者が中心的ユーザーだったのだ。それなら、「TOYOTA」の責任はもっと重大だ。

 

    高齢者にとって、まったく未経験の操作が求められる「プリウス」を、反応が遅くなることを知りながら売りつけていたことになるではないか⁉️100円ライターでも使用上の注意を明記している。PL法(製造物責任法)があるからだ。煙草には、「喫煙すればガンになりますよ❗️」と言わんばかりの注意文言がハッキリと記載されている。

 

    「プリウス」にも、「高齢者は加齢による反射神経や運動能力の衰えがあるので、「プリウス」を運転すると事故を起こし死ぬ確率が高いだけでなく、対人事故で人を殺す可能性が高いので、注意しましょう❗️」という『指示、警告』はなされているのだろうか❓

 

    吉田副社長の発言は、「TOYOTA」の製造者責任を考える上で極めて重大だ。何故なら、「TOYOTA」は多数の高齢者が操作すると(「プリウス」発売の数年後には)知りながら、購買者にまったく不慣れなシフトレバーを操作させ、筋肉反射が衰えることを知りながらアクセルとブレーキに必要な改善を加えなかった。ということではないか⁉️

 

🔷PL法(製造物責任法)「設計上の欠陥  設計自体に問題があるために安全性を欠いた場合」に該当するのか⁉️

 

    これは、PL法にいう「欠陥は、『当該製造物の特性、その通常予見される使用形態、その製造業者等が当該製造物を引き渡した時期その他の当該製造物に係る事情を考慮して、当該製造物が通常有すべき安全性を欠いていること』と定義されており(2条2項)、一般的に以下に分類される。

設計上の欠陥

設計自体に問題があるために安全性を欠いた場合」に該当するうえ、

 

指示・警告上の欠陥(設計指示の抗弁)

製造物から除くことが不可能な危険がある場合に、その危険に関する適切な情報を与えなかった場合。取扱説明書の記述に不備がある場合」にも該当する恐れがあるのではないか。

    「プリウス」に上記に該当する欠陥がある場合、「欠陥の存在は被害者側に証明責任があるが、どの部位、部品に原因があったまでは特定する必要はないと理解されている。また、製造物を通常の用法に従って適正に使用したことによって損害が発生した場合は、被害者たる原告としては、適正に使用すれば通常は損害が生じないようなものであることを証明すれば足りる。」とされている。出典:ウィキペディア製造物責任法

 

    「プリウス」に欠陥があるのかないのか、それを調査すれば、全て明らかになるではないか。「TOYOTA」を敵視し、意図を持って記事を書いているのではない。

 

    両杖をついた87歳の老人を、元高級官僚であろうとなかろうと、事故現場に引き立てていながら、一方で、「TOYOTA」の肩を持ち、事故車両の原因調査をしないことを問題として指摘しているのだ。片手落ちは許されない。

 

    『赤穂浪士四十七士』は幕府の片手落ち(浅野氏だけが切腹させられ、吉良氏が処分無しであったこと)に抗議するために、討ち入りした後、敢えて自決をせず、幕府に処断を迫ったという指摘をされる識者も多い。

 

    「TOYOTA」の株主総会の内容を見て、改めて考えさせられた。「TOYOTA」王国には、自浄能力が無いのではないか⁉️ 役員にも、顧問弁護士にも、必要な “諫言” をする人材はいないのではないか⁉️ と。

 

    「TOYOTA」版 “ラルフ・ネーダー(※)” の再来を待つしかないのか‼️

          ( ※ 自動車の安全問題等を提起したアメリカの社会運動家、弁護士)

 

以上