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東大名誉教授の「南海地震は神話」報道にだまされるな‼️「地震はいつでも、どこでも起こりうる」

⑴ 東大名誉教授のゲラーさんは、政府やマスコミ挙げての東南海地震対策に真っ向から異論を唱えている。(出典:週刊金曜日編集部2019年03月19日)

 

南海地震は神話」だと。

 

    ゲラーさんの経歴は半端でない。「アメリカ・ニューヨーク州生まれ。カリフォルニア工科大学地球物理学科卒。1977年同大学地球惑星科学研究科博士課程修了(博士号修得)。同研究科特別研究員、スタンフォード大学地球物理学科助教授を経て、1984年、東京大学大学院の初の任期無し外国人教官(助教授)として採用され、1999年から東京大学大学院教授。」(この部分のみ出典:ウィキペディア)そして、現在東大名誉教授。「地球の内部構造の解析が専門だが、20年以上前から「地震は予知できない」という論文を発表」している。(出典:週刊金曜日

 

    これを見れば、学問的論拠に基づく批判だと思う。

    そのゲラー名誉教授、プレスセンターでの会見冒頭「日本政府の言う『30年以内に南海トラフ(海溝)で巨大地震が発生する確率が80%』などというのは“神話”です

と「刺激的な発言」で始まったそうだ。

    そう言いながら、「日本は間違いなく地震大国ですから〈いつでも、どこでも起こりうる〉というのが真実です。ある地域が他の地域に比べて地震発生の確率が高いと言うことはできない。どの地域でもリスクがあると認識すべき」ともいう。

    どこでも起きるなら、南海トラフ発生地震も起こりうるということだろう。

    逆に、「神話」というなら “事実に基づかない想像の産物”であって、 起こらないと聞こえる。少なくとも普通の人には。

   

    だから、「南海地震は神話」と書いた記事にも問題はあるのだが、「“神話”までいうのは言い過ぎで、多くの人が誤って理解している。日本語を母国語としないゲラー名誉教授にとっては厳しいかもしれないが、これを信じた人は助かる命が助からない危険性がある以上、もっと分かりやすく訂正すべきだろう⁉️ 

 

    ゲラー名誉教授は、政府の示したマップを見た普通の人が、誤解するから刺激的な言葉を使ったのかもしれない。しかし、政府ならよくあることだが、学者は誤解を招いてはならない。

 

⑵ なぜ政府やマスコミは「東南海・南海地震」「首都直下地震」なのか?

 

    ゲラー名誉教授のような「地震はどこでも起こりうる」言い換えれば “ どこで起こるかわからない ” では予算化できない。

    一方、予測不可能だからといって、何もしないで放置はできない。

    だから。多くの人が納得する「東南海・南海地震」「首都直下地震」を想定して、地域を限定して、そこに予算と人員を投下して政策を進めていかざるを得ないのだろう。

    平成30年度の政府予算を見ると国土交通省で「南海トラフ巨大地震・首都直下地震対策等の推進1621億円」、内閣府防災担当予算で「南海トラフ地震等に関する応急対策活動の具体計画の実効性検証8,200万円」が特定地域の地震対策費としてあげられている。この利権にぶら下がっている学者達への不満は理解できるが・・・。

 

    下図は、東南海・南海地震対策について - 内閣府防災担当PDFwww.bousai.go.jp › pdf › gaiyou › gaiyou が公表している想定震度分布図だ。ゲラーさんの指摘している地図ではないが、参考のために付した。

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    ゲラー名誉教授は「2002年の「東南海、南海地震(略)特別措置法」成立の際に政府が発表した南海地震の危険性を示すマップを紹介」して

「赤色が危険で黄色が安全。太平洋側の東海地方を中心に広い地域が赤色になっていますが、その後起きたのは、皆さんご存知のように11年の東日本大震災、16年の熊本地震、18年の北海道胆振東部地震で、いずれも『安全』であるはずの黄色の地域です。赤色の地域では何も起きていません。」というが、これは論理的ではない。

    何故なら、政府が示した南海トラフ震源とした地震による危険性を示すマップに11年の東日本大震災、16年の熊本地震、18年の北海道胆振東部地震が危険地域に入っていないのは当然だ。南海トラフ以外の震源地から発生した地震だからだ。

 

    政府は、南海トラフ以外に地震は起きないとは言っていない。

    

⑶  政府が “危険と言っていない地域”も危険だ‼️

 

    会見の最後でゲラーさんが言った「『3・11』の時期に合わせ、南海トラフの報道が出てくると思う。しかし、日本ではいつでもどこでも地震が起こりうるという真実を、皆さんにきちんと伝えてほしい」という言葉こそが真実であろう。

 

    これは嫌でも信じるべきだ。そして、まさかのための備えが必要だ。

    

⑷ 大地震の際、もっとも頼りにできる場所はどこだろうか?

 

    大規模地震の備えとして、津波の来ない高台。避難路、避難場所の確認がまず第一だろう。命がなければどうしようもない。

 

    「積水ハウスセキスイハイムの家は地震に強い」とか「阪神淡路大震災の時、大林組の施工した建物は大丈夫だった」とかいう話を耳にしたが、今は耐震構造の家が人気のようだ。が、分かっていてもお金のない人にはどうしようもない。

    防災グッズの準備。水、トイレに代わるポリ袋、新聞紙、常用薬、懐中電灯、防風ライター、雨具等々。意外と大事なのは “底の厚い靴” なのだそうだ。割れたガラスの上でも歩けるからと。

 

    しかし、なんと言っても安心なのは。自衛隊の駐屯地の近くではないだろうか⁉️

 

    大地震が起こったら、道路は走れず、携帯も、ガス、水道も止まるだろう。

    だが、近くに自衛隊の駐屯地があればどうだろう。既報のとおり災害救助に駆けつける部隊があるところだ。必要なものが全て揃っていると言っても過言ではないだろう。

    徒歩でどれくらい歩けるかは、人それぞれだろうが1時間から3時間の円内に住んでいれば、最悪の場合の安心のよりどころになると思うが、どうか。

 

    学者や政府が何と言おうと、自分の命は自分で守るしかない‼️