警察による“サイバーパトロール”でネット犯罪逮捕‼️ 中国では反体制監視に悪用⁉️
ネットは匿名、何を書いても、何をしてもバレない” 社会に監視の網が張り巡らされつつある。
1 実例を挙げる。
① 既報の「中3女子に裸の姿を自撮りさせLINEで送らせた疑い 45歳住職の男逮捕「これまでも何回か…」」出典:東海テレビ 2019.2.27 yahoo!JAPANニュース
の記事中で次の様に報じている。
「警察によりますと藤本容疑者と女子生徒は去年11月ごろインターネットのチャットサイトを通じて知り合い、警察のサイバーパトロールで藤本容疑者が浮上しました。」
② 「正恩氏殺害予告、中国が処分 グループチャットも監視?」
北京=平井良和 2019年3月5日00時30分 出典:朝日新聞DIGITAL
の記事で、
中国の「警察当局は『インターネット上のパトロールをしていて発見した』としており、グループチャット内でのやりとりも「公共の場」として監視していたとみられる。4人の処分は市のホームページに一括して公表されたが、しばらくして削除された。」と報じられている。
看過できないのは、その内容だ。「公表された情報によると、(中略)SNSアプリ『微信』の友人らとのやりとり(グループチャット)で『某国の指導者を殺害したい!志が同じ仲間を求む!』と書いた、(中略)『某国の指導者に魚雷を投げたら殴られるかな?』と書いた(中略)として、中国の警察当局が少なくとも4人を拘留や罰金の処分にしていたことがわかった。」というものだ。
2 “サイバーパトロール” の必要性とその濫用の危険性
中国が、最先端技術を自国民の言動監視に使い、反体制派やチベットみんぞくやウィグル族の監視を行っていることは周知の通りだが、日本でも、警察がサイバー空間を常時パトロールしていることが分かる。
➕面は、期待可能性として
イ、自殺サイトの監視
ロ、社会のロリコン化から少女を保護、風俗への誘い込みの防止
ハ、SNS、チャットによるイジメの早期発見
ニ、虐待被害者からのSOSキャッチ
ヘ、テロ対策
ト、その他
➖面は、中国ほどではないにしろ、
イ、警察によって、関係のない人も、SNSを通じたコミュニケーションが
監視下に置かれている可能性があるという危険性
ロ、警察のパトロール内容が、ハッキング、漏洩等される危険性
ハ、その他
3 家庭も、学校も、社会も争いを避けて来た結果
従来の警察は、家庭内の事案には不介入を原則としていた。
個人と個人の事案も民民不介入が原則だった。
しかし、“サイバーパトロール”によって、子どもの自殺サイトのへの接触、家庭内の虐待、少女の性犯罪被害、悪徳商法被害、子どものいじめ加害、被害等に警察が介入する端緒が徐々に拡大して行くことは十分考えられる。
社会自体がその方向性を求めている様にも見える。
例えば、学校だ。従来は学校内のことは教育的配慮が優先されて教育的に指導、解決されてきた。タバコを吸えば謹慎処分とか、暴力事件を起こしたら、停学とかひどい時には退学処分にされて自省と再発防止が図られてきた。
しかし、いじめ事件や暴力事件など警察に通報するケースが当たり前になりつつある。
ストーカー事件も虐待事件も“事件が起こってからでは遅い”と警察を非難した。
それを大義名分にして、警察は予防の意味で防犯対策を強化してきた。道路には通過車両を監視するカメラ、道路にはいたるところに防犯カメラが設置され大きな犯罪抑止力になっている。勿論、個人の行動も監視できるが心の中や家庭の中までは見えなかった。
“サイバーパトロール”は、それを可能にした。
4 個人の心の中も家庭の内情も丸裸に⁉️
例えば、麻薬や覚醒剤、違法薬物所持等で一度でも嫌疑をかけられると、本人は勿論、ネットで繋がっている全ての人が監視の対象となりうる。それに気付くことは不可能に近い。
前述の天台宗の住職と関係のある僧侶、友人、SNSの友達は、監視されていた(監視されている?)可能性がある。僧侶のパソコン内に他の少女のデータがあれば、その関係者も全員一度は覗かれていてお不思議ではない。
少女らは家族とも日常のやり取りをしているから、その内容も見えてしまう。
SNSのやり取りだけではなく、通販の注文履歴も、通院履歴も、交友範囲も分かれば、心の中までほぼ見えてしまう。
あなたが、何かのブログを見た時に表示される広告は、あなたが前に見た行動が嗜好として記憶され、それに即した広告である場合があるという。
あなた自身も気付いていない心の中が、ネット空間では見られているのだ。