unominews’s blog

鵜呑みにするのは危険なネットNEWS!“鵜呑み”にしても安心なUNOMINEWS‼️

白血病治療薬3,300万円に健保適用‼️高額療養費2兆5579億円‼️若者たちに負担させて知らん顔か‼️

🔹    3,349万円もする白血病治療薬を健康保険で使えるようにする必要があるのだろうか⁉️

 

    「厚労省は同日(5月15日)開く中央社会保険医療協議会中医協)で、(白血病治療薬)『キムリア』の公定価格(薬価)を3349万円にする案を示す。承認されれば、キムリアの保険適用が決まる。」という。出典:日本経済新聞 電子版2019/5/15 6:30

f:id:unominews:20190515145748j:plain

白血病治療薬)『キムリア』(上記同記事から写真引用)

    製薬会社によれば「キムリア」は効果があると謳う。「ノバルティスの試験では、若年の白血病患者で8割に治療効果が見られた。対象になる患者は216人と見込まれている。市場規模は72億円だ。」という日経の報道は、“鵜呑み”にしていいのだろうか⁉️

 

    「治療効果が見られた」には、一般的な新薬の治験例とおりなら、白血病治療薬の効果判定基準に則って判定された

“著効”(主要症状が投薬開始後〇日以内に明らかな改善傾向を示し、△日以内にほとんど消失した場合)だけでなく、

“有効”(同〇+α日以内に明らかな改善傾向を示し△+α日以内にほとんど消失)や

“やや有効”(主要症状が改善傾向を示したが、有効に定めた日数以上を要した場合)も含む。この合計が8割というのだ。

 

    言うまでもなく、“無効”(投薬開始後主要症状が改善しないか、または悪化した場合)は含まれず、「キムリア」の場合、それは2割という。

 

    要するに、216人中、43人には全く効かないか症状が悪化する可能性があり、173人には数日内に主要症状の明らかな改善傾向が見られるようになるか、もう少し日が経ってから、明らかとまでは言えないが改善傾向が見られるというのだ。

 

    記事にいう総額の72億円を負担するのは、税金と健康保険料だ。その内の、43人分 14億4007万円は確実に無駄になる。

 

    “ 8割効けば2割くらいは仕方がない” のだろうか⁉️

 

🔹高額療養費の支給金額は2016年度で2兆5579億円‼️国保保険料は毎月37,000円以上‼️

 

    ご存知の通り、後期高齢者生活保護世帯等を除けば、患者の窓口負担は3割だから『キムリア』の自己負担額は1,004万円くらいだ。

 

    しかし、全額払う必要はない。健保組合から「限度額適用認定証」を出して貰えば、1カ月、一人、一院あたりの自己負担の上限を定めた高額療養費制度がある。例えば、年収が約500万円の人なら、『キムリア』を使っても、一ヶ月8万円程度の負担で済む。安くなった分996万円は、健保組合すなわち貴方が保険料で負担しているのだ。

 

    『キムリア』を使った本人は、一ヶ月で退院なら8万円で助かるが、残りの3,341万円は税金と健康保険料から出ているのだ。国民健康保険料なら所得が210万円を超えたら毎月37,000円以上払わされている筈だ。

 

    毎月5万円程度の国民年金しかもらってない人は、「国保料を払ったら電気代はもちろんガス代すら払えない。これだったら、生活保護もらった方が何ぼ楽かわからんわ‼️」とやり場のない怒りを口にした。

 

    同紙も「患者が加入する健康保険組合の負担は大きい。高額療養費の支給金額は2016年度で2兆5579億円となっている。」と指摘している。

 

   

🔹「オプジーボ」肺がん適用だけでも最大7,642億円の国民負担‼️

 

    以前に問題になった免疫チェックポイント阻害薬「オプジーボ」は、日本において世界で初めて皮膚がん(メラノーマ)の治療薬として承認された後、2015年には非小細胞肺がん、2015年には腎細胞がん、ホジキンリンパ腫、2017年には頭頸部がん、胃がん、2018年には悪性胸膜中皮腫と適用を拡大していき、さらに今、食道がん、肝臓がん、卵巣がん、大腸がんなどでも治験が進んでいて数年のうちに、更に多くのがんで使えるようになるといわれる。

    その薬価は、体重66kgの人(日本人の男性の平均体重)が1年間投与した場合は月におよそ300万円、1年間では3,800万円にものぼる。

 

    だから、2015年12月に肺がんの治療薬として適応拡大された際には、肺がんの患者は多い(76,879人ー国立がん研究センター集計2014年値)ので、この「薬価で多くの患者が使うと日本の医療財政が破綻する」と騒ぎになり、2017年2月の薬価改定時に当初の半額に引き下げられた。

 

    その後、腎細胞がん、頭頸部がん、胃がんなど更に適用が広がり、それに応じて薬価も引き下げられ、2018年11月現在では当初の3分の1以下の年間1,090万円ほどとなっているという。

f:id:unominews:20190515150041j:plain

        部位別がん罹患数【2014年】    国立がん研究センターがん対策情報センター「がん登録・統計」から引用

    安くなったのは、対象をドンドン拡大しているからだ。はじめは国民の批判を避けるため皮膚がんだけにしておいて、数年かけて、知らないうちに対象のがんを拡大すれば使用量は増え、薬価が下がる。下がれば、さらに使用者が増える。増えれば儲かる。

 

    一方で、高額医療費の負担は増え続け国民の負担すなわち健康保険料はとめどなく高額になって行く。ドロ沼の様相だ。

 

    ちなみに、肺がん患者全員を対象とすると「オプジーボ」だけでもその国民負担額は、

 

薬価(年間)                                         1,090万円

一人一ヶ月最低限度負担額  約8万円×12ヶ月=96万円

差額分は、                                               994万円

                患者数は、76,879人

総額は、     994万円×76,879人=7,641億7,726万円

 

    となる。このままでいいのだろうか❓

 

🔹若者たちに「頼むから994万円負担してくれ!俺には未だやらねばならない事があるのだ‼︎」といえるか?⁉️

 

    若い記者が書けば、“人の命をなんと考えているのか?” とか“家族の身になってみろ!” と非難轟々だろうが、高齢者の記者に云わせれば

 

    「使っても使わなくても最低負担額は変わらないんだから、副作用が少なくて、ある程度効くなら『オプジーボ』を使っては欲しい。だけど、自分一人が助かるために、将来ある若い人たちに994万円も負担して貰うのは気がひける!老い先短い命だしな〜?」

 

    と、考える人もゼロではないだろう⁉️

 

     大向こうから「なにバカなこと言ってんだ!特効薬があって、自己負担が一緒なら断わる奴なんかいるか⁈」と怒鳴られるのがオチだろう。

 

    しかし、65歳を過ぎれば、若い頃のように

 

「🎶私は今日まで生きてみました 明日からも こうして生きて行くだろう」

 

   と当たり前のようには唄えない。

 

    「私は今日まで何をしてきたのだろうか? 明日から 何をして生きて行くのだろうか? もう、好きなことをやり抜くだけの体調は戻らないだろうし!このまま静かに人生を終わるのも また一興かもしれないな⁈」そんな想いが去来する同じ高齢者がいてもあながち不思議ではないだろう?

 

    改めて問いたい。私たちは、若者たちに994万円、高額療養費の支給金総額にして2兆5579億円を負担して貰うだけの、“人生”を生きているのか❓

 

    若者たちに「頼むから『オプジーボ』の994万円を負担してくれ!俺には未だやらねばならない事があるのだ‼︎」と真っ直ぐ目を見ていえるのか?

 

    静かに考えるべきときではないだろうか⁉️

 

以上