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相次いでいる保育士の一斉退職‼️その原因は「保育の質」⁉️「処遇改善」は処方ミス‼️ #0072 #保育士給与は低くない #玉置和郎 #人事院勧告完全実施 #奉仕即解脱 #保育の質

⑴ 子どもを放り出して一斉退職で悔いはないのか⁉️

 

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保育士を募集する滋賀県大津市のポスター「保育士ってヒーローだ」❗️

    「保育士ってヒーローだ」こんなキャッチコピーのポスターを見て、違和感を覚えたが、これが時代か?と2月時点では取り上げなかったが、日経新聞の「保育士、相次ぐ一斉退職 『無償化より処遇改善を』出典:日本経済新聞 電子版 2019年4月30日1:35

を読んで、保育士「処遇改善」を含む幼児教育問題の闇の深さを、一端でも知って貰わねばとペンをとった。

 

『無償化より処遇改善を』の意味は、子どもや保護者の利益である「無償化」より、保育士の利益である「処遇改善を」優先しろ❗️要求を容れなかったら全員辞める‼️と読めるが、これでは本末転倒ではないか⁉️

 

    子どもを人質に取った “脅し” といわれても仕方がない。

 

    保育士さんになりたいと思ったのは、まず、“子どもが好きだから”だろう。勿論、そのままを志望動機に書けば、“保育士とは保育の専門家です。そんな甘い考えでは勤まりません。”と指摘されて、“そうなんだ”と気付くことになるのだが、それでも、入り口は子どもたちが好きだからだろう。それなのに、子どもたちの保育を放棄してしまっては、“夢” を捨てることにはならないのだろうか⁉️

 

⑵ 一般の2.13倍の保育士初任給❗️

 

    安倍政権に幼児教育無償化でポイントを稼がせないために、“処遇改善こそが大事だ”と騒ぎ立てる野党や関係組織が、純粋な保育現場を歪めているのではないか❓

 

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「性、学歴別初任給の推移」厚生労働省の公式ホームページから画面写真引用


 

    厚生労働省「平成29年賃金構造基本統計調査結果(初任給)の概況:1」(写真上)によれば

 

          女性短大卒初任給は、178万4千円(前年比1.8%up)

 

     内閣府子ども・子育て本部参事官、厚労省保育課長連名通知

            「平成29年度における私立保育園の運営に要する費用について」によれば

 

                  保育士初任給は、380万円(人件費年額約、本俸基準額201,450円)

 

    給与のことだから、高い方がいいことは誰もが思うことだし、記事にいう民間保育所の実際の給与額は、取材しても回答は得られないから、公表されているこれらの数字によらざるを得ないが、一般の初任給の

 

    2.13倍

 

    それでも処遇に不満というのは事実なのだろうか⁉️ 

 

⑶ 仕事の喜びが持てないのではないか⁉️

 

児童の世話に追われ、他の業務を家に持ち帰る保育士も少なくない。その大半はサービス残業だ。こうした状況に耐えかねて1人が退職を決意すると、同じ思いを抱いていた他の保育士にも連鎖し、結果として集団退職になる例も少なくない。」と同記事にはあるが、

 

    幼稚園でも、子どものお誕生会を毎月一回やっているという。そして、その月に誕生日を迎える一人一人にメッセージをあげたいからと家に帰って書く先生が多いと聞く。

 

    こんな事も“サービス残業”(仕事だから仕方なくやってる)と受け止め、処遇改善を叫び一斉に保育放棄までせねばならない事なのだろうか⁉️

 

    どんな仕事でもそうだが、好きな仕事に巡り会うことは「幸せ」の一つだろう。

 

    40年以上前の政治家玉置和郎総務庁長官は、与党でありながら野党に協力して、公務員給与に関する人事院勧告の完全実施のために与党内を説いて回り、野党議員の多くが質疑の中で感謝の辞を述べたという“伝説”の政治家だが、彼の昭和61年10月21日衆議院内閣委員会での答弁に

 

    「やはり職場というのは、仕事をすることによって自分の人生が燃えてくる、これが一番じゃないかと思います。それだけに国家公務員としても一番大事なのは、自分がやはり立派な心がけで仕事に精励をすることによって、『奉仕即解脱』という言葉、これは仏教にあります。奉仕をすることによってみずからの救いと喜びを見出す、この心境になれば一番いい」と答え、質問者和田一仁議員(民社党)も賛同した。

 

    この『奉仕即解脱』を簡単にいうなら「好きなことを夢中になってやってると時間の経つのを忘れてしまいよね⁉️」ということだろう。「そんな時間を持てることは幸せだ」と思える人は給与すなわちお金だけでは得られないものをその職場で得ているのではないだろうか?

 

⑷ 幼稚園では起こらないことが、保育園ではなぜ頻発するのか❓

    

    日経新聞の「保育士、相次ぐ一斉退職 『無償化より処遇改善を』」の記事は大事なことを示唆している、

 

    「都内ではほぼ全ての自治体が家賃補助を用意し、千代田区などは都が基準とする月8万2000円を上回る額を支給している。大阪市では19年度から市外から就職した保育士に対し、ユニバーサル・スタジオ・ジャパンUSJ)の年間パスポートの購入費や帰省費を補助する事業を開始した。

保育士の転職支援会社ネクストビート(東京・渋谷)によると、8割近い保育士が転職経験者。よりよい条件を求めて転職する人も多いが、『民間による保育所参入が相次ぐなか、保育の質に疑問を持ち園を移る保育士も多い』」と、信じられない引き止め策と共に「保育の質」に問題あるという。

 

    幼稚園でこれほど家賃補助が出てるところは寡聞にして聞かない。USJのパスポート補助や帰省補助など聞いたこともない。そこまでしても8割もが辞める保育園と、そんなものがなくても辞めない幼稚園とは何が違うのか❓

 

保育の質に疑問を持ち園を移る保育士」これが問題の根本にある闇を浮かび上がらせている。

 

   保育専門学校でも短大保育科でも、大概、幼稚園教諭と保育士の資格を同時取得できるようになっている。幼稚園教諭になった同級生は、幼児教育をしている。しかし、自分が保育園でしていることは幼児教育ではなく、質の劣る保育と実感するから我慢ができないのだろうか⁉️

 

⑸ そもそもの違い。「教育機関」と「託児所」❗️

 

    もともと幼稚園は寺子屋から始まり、戦後は土地のある個人やお寺、教会等が「三つ子の魂百までも」の古諺から幼児教育の大切さを認識して、今日まで指導方法、カリキュラム作成はじめ研究に研究を重ねてきた歴史もあり、「先生」と慕われる喜びも、誇りも、責任もある職場になっている。

 

    一方の保育所は、保育に欠ける子を親に代わって預かる「託児所」から始まり、女性の社会進出の支えとして、厚生省が始めた社会福祉施設だ。教育機関ではない。当然、「保育の質」は幼稚園と同じではない。研修に努め幼稚園に勝る保育所もあるにはあるが、経営主体が、会社や運営会社では、「幼児教育」という考えは元々なく、いかに経費を最小限に抑えて利益を上げるかしか考えなくて当然だろう。

 

    この経営主体の “姿勢” や厚労省文科省に対するナワバリ意識が、「保育の質」に不満を持ってやめる保育士が後を絶たなかったり、8割もが俗に言う“流れ保育士” という現象を生んでいるのではないか⁉️

 

    高給を保証されていながら、満足する「保育の質」を求めて彷徨う“流れ保育士”。他の職種から見れば、“ 考えられない❗️何を贅沢なことを言ってるんだ⁉️ ” といわれそうな現象だろう。

 

    しかし、これ程の特別待遇でも8割もが転職するというからには、やはり何かがあるはずで、保育士が “ブラック” な職種であると指摘せざるを得ない。

 

    その原因は、一体何なのだろうか❓

 

    イギリスの幼稚園長、フランスの幼児教育視学官、ドイツの幼稚園長などの幼児教育専門家は、「 “母親” は、自分の保育は正しいと思っているが、所詮は素人の我流にすぎない。幼稚園での教育に口出しはさせない」と口を揃えて言う。日本では考えられないほど明確に言い切る。

 

    その “母親” に代わって「保育に欠ける」子ども達を預かることを本務とする保育園では、「保育の質」が劣悪で、幼児教育の専門家として養成された「保育士」の専門意識が満たされないということなのだろうか。

 

    だとすれば “処遇をいくら改善しても効果はない” だろう。

 

    保育園でも幼稚園と同じ、幼児教育の環境と指導内容が満たされない限り、保育士たちの不満は解消されず、ひいては、それを原因とする保育所不足も無くならないのではないか⁉️

 

    旧民主党の議員は、そのことが分かってないから「処遇改善❗️」を金科玉条のように叫び、世の“母親” も信じ込まされている。処遇は、申し分ないのだ。

 

    選挙民は、一般の2.13倍の初任給と8万円を超える家賃補助が出ていて、USJのパスポートが貰えるという「保育士」の実態を知っても、なお、「処遇改善❗️」というのだろうか⁉️ 「保育の質」や“保育の環境”(一例=遊ばせる園庭がなく、子供を檻に入れて児童公園等に運んで遊ばせている状況)こそが優先的に改善されなければならないのに。

 

⑹ 「保育の質」改善は、“過労死” 寸前の厚労省ではムリ‼️

 

    「保育の質」は厚労省では、まず改善されないと見るべきだ。というのも、年金をはじめ国家予算(一般会計)の半分以上を一つの省で担当し、集中する国会質疑の想定原稿作成で毎日徹夜の連続だという。さらに、野党からは嫌がらせで質問日の前夜まで質問内容を教えてもらえないこともあるという。厚労省は仕事が多すぎると識者らも指摘している。

 

    その挙句、個人情報漏洩、年金ミス、統計ミスばかりで中央官庁として“過労死” 寸前の状態だ。

 

    この際、保育所を、その保育内容(保育指針)や設置基準については全面的に文科省に移管して肩の荷を下すことだ‼️そして、煩瑣な事務は、可能な限り県や市に移管すれば、地方自治体は、現場を把握しやすいし、個別の事情に即応しやすいはずだ。その人員を年金や生活保護労災保険に当てられもするだろう。

 

     急ぎ手を打たなければならないのは、「処遇改善❗️」ではなく「保育の質‼️」なのだ。

以上