朝日新聞の「ブレーキ痕なく、アクセルペダルの障害もなし 池袋事故」 の報道に異議あり‼️
今どきの車はABS(アンチロック・ブレーキ・システム)装着車なのでブレーキ痕の残る車はまずないといえる。
ABS(アンチロック・ブレーキ・システム)は「(中略)最近ではトヨタ・プリウスといった最新のハイブリッドカーに見られるように、4チャンネル・マルチモード・マルチポジション弁(比例弁)・圧力併用フィードバック・個別制御といったきめ細かなABSへと進化してきている。また、トヨタ自動車ではABSとEBDのほかVSC(横滑り防止装置)やTRC(トラクションコントロールシステム)などを統合制御する「VDIM」(統合車両姿勢安定制御システム)など、更に高度なシステムを開発・導入している。またABSの呼称が統一されていない頃は概ね30万円ほどの高価なオプションであったが徐々に価格も下落し、現在では後述の義務化もあって広く標準装備されるようになった。」出典:ウィキペディア「ABS」
実例がある。実際に起こった交通事故現場で、加害車ノーブレーキ立証のため現場検証したがブレーキ痕はなかった。改めて60kmのスピードで自走しブレーキテストもしたが、やはり残らなかった。
朝日新聞は、さもブレーキをかけてなかったかのように見出しを打ったが、その根拠は⁉️ 記事を読めば、警察への取材でブレーキ痕がなかったことは確認したようだが、それはブレーキをかけなかった証拠ではないことまで取材しなかったのか?
少なくとも読者に誤解を与える記事であることは確かだ。仮に、それを知りながら見出しを打ったとすれば、87歳の加害者バッシングを煽る記事を掲載したことになる。出典:朝日新聞DIGITAL
https://www.asahi.com/articles/ASM4N31YMM4NUTIL001.html
「ブレーキ痕無し=ブレーキをかけなかったは間違い」というのが被害者、加害者双方に公正な見方である。
確かに、ブレーキ痕があれば
“ブレーキをかけた状況を証明する証拠”になる。
しかし、その逆 “ブレーキをかけたら必ずブレーキ痕が残る” とはいえない。警視庁がノーブレーキと判定したとしたら、それは、ドライブレコーダーや目撃者の情報によってであり、裁判で証拠採用されない “ブレーキ痕がなかったこと” ではないはずだ。
ちなみに、法務・税務・労務などの問題解決エンジン「KASICO」にも
「『ABSではブレーキ痕が残らない』従来、危険認知速度や停止距離は交通事故現場に残っている事故を起こした車両のブレーキ痕(タイヤ痕、スリップ痕ともいう)の長さなどから分析・逆算して算出し、それを事故調査や過失割合の算定等に用いていた。
しかしながら昨今では、自動車の多くにABS(アンチロック・ブレーキ・システム)が搭載されており、ABSを搭載している自動車であれば、その性能によって、急ブレーキをかけてもブレーキ痕はほとんど残らなくなっている。
※ABS:急ブレーキを試みた際に、車輪がロックされてスリップするのを抑制する安全システム。ブレーキングでタイヤのロックが始まると、ABSは自動的にブレーキ圧を緩めてロックを解消する。この一連の動作を短時間に繰り返し行うことで急ブレーキ時でもハンドル操作が行いやすくなるため、障害物を回避する可能性が高められる。このABSによってタイヤが完全にロックされないため、ブレーキ痕が路面に残りにくくなる。」出典:KASICO 交通事故における危険認知速度と停止距離
以上の情報を総合すれば、朝日新聞の報道は、少なくとも読者に誤解を与える記事または87歳の加害者バッシングを誘導しかねない記事と言わざるを得ない‼️
朝日新聞編集部やいかに⁉️
以上