水こそ街づくりの生命ー手賀沼の汚染でディズニーランドを逃した千葉県我孫子市‼️
「ディズニーランド逃した我孫子の残念な歴史」
(出典:東洋経済ONLINE https://toyokeizai.net/)
なる記事を読んだ。最初から浦安に作られる計画で、千葉県知事や京成電鉄が動き、今日の繁栄があると思い込んでいただけに、目からウロコだった。改めて水の大切さに思い至った。
今から5000年以上前、中国最初の王朝、“ 殷 ” を興した商王 成湯と伊尹(いいん)。弘法大師が名臣の喩えに引くほどの歴史に残る名宰相。その伊尹は伊水(黄河の支流の洛水の支流)という川のほとりで生まれ、伊水の神のお告げで水難を逃れたといわれ、生涯、自然の声なき声に(民の声にも)耳を傾けて、「7年蓄えて7年の飢饉を救った」という。
著者の小川裕夫氏は、奇抜な着眼をして大きな警告を与えてくれた。他の原因もあるが、手賀沼の水質悪化によって「手賀沼ディズニーランド計画」が消えて無くなってしまったという事実は大きい。つまり、水を汚すものは水に見放されるということだろう。
「現在は上野東京ライン開業で存在感高まる」とはいうものの、現在の「東京ディズニーランド」の大盛況と経済効果を見ると我孫子市民が失ったものはあまりにも大きい。
それよりも、もっと大切なものは・・・「我孫子にとって手賀沼は発展の礎でもあり、かけがえのない財産でもあり、市民のアイデンティティーでもある。ゆえに、市を挙げて手賀沼の水質改善に取り組んでいるが、思うような成果は出せていない。市は手賀沼の水質状況を知らせる張り紙を我孫子駅に掲出し、手賀沼の様子を市民に報告を続けている。残念ながら、それを気に留める人は少ない。」と同氏は嘆く。先覚者というべきだろう。
写真は滋賀県大津市の琵琶湖岸、白鷺も棲む。手賀沼の水辺は ? (記者撮影)
ドイツのFrankfurt am Mainは、その名のとおり、マイン川のほとりの“フランクフルト”だ。マイン川の両岸は緑地と遊歩道が整備されていて市民の憩いの場になっていた。宮本輝氏の描く「ドナウの旅人」を流れるドナウ川。パリのセーヌ川。ロンドンのテムズ川の源流は道路のすぐそばを流れ、幅3~4m程だが、河岸は緑いっぱいですぐそばまで行くことができた。「フーテンの寅さん」もよく隅田川の河岸で寝転んでいる。
人類は、水を求めて川のほとりで集落を作った。エジプト文明のナイル川、メソポタミア文明のチグリス・ユーフラテス川、黄河文明、インダス文明・・・。