超新星の光が世界最古の長編小説「源氏物語」を超える文学を生むやも⁉️オリオン座の赤い星 過去100年で最も暗く‼️超新星爆発の前兆か⁉️ #超新星爆発 #ベテルギウス #源氏物語 #藤原道長#イラン
散歩に出てふと空を見上げると、オリオン座が東の空に昇っていた。“アレッ⁉️”と妙な違和感を覚えた。オリオン座が歪んで見えたような変な気分だった。
あいかわらず、冬の大三角(オリオン座のベテルギウス、おおいぬ座のシリウスとこいぬ座のプロキオン)はすぐに分かったが・・・。
散歩から帰ると、NHKのニュースウェブで、異変を伝えていた。「国立天文台によると過去50年(後掲米誌では100年)で最も暗くなっている」という。元々変光星だから明るさが変わって当然ではあるが、いままでの0.5等星の明るさが、去年の秋ごろから急速に明るさが低下し1.6等星まで暗くなっているという。
去年くらいから天文ファンの間では、ベテルギウスはいつ超新星爆発(スーパーノバ)を起こしてもおかしくない状態にあるといわれていた。
もし起これば、満月の明るさが数日続くともわれていた。
京都大学附属天文台が共催している「京都千年天文学街道」というサイトによれば、
「小倉百人一首の選者で平安末期から鎌倉初期の歌人で,『新古今和歌集』の選者も務めた藤原定家(ふじわらのていか)は,『明月記』という日記風のエッセイを著している。その中に、多数の天文現象が載っていて、超新星の出現記録もある」という。
「望遠鏡のない時代の超新星の記録は世界で7件しかなく、そのうち3件も記載がある本は『明月記』だけ」だそうだ。
「ひとつめの超新星の記録は、寛弘三年四月二日(1006年5月1日)の深夜、南の低い空に出現した大客星(超新星)です。半月くらい明るく輝いたそうで、太陽と月を除けば人類観測史上最も明るい天体」という。時代は平安文化最盛期。藤原道長が「この世をばわが世とぞ思ふ望月(もちづき)の欠けたることもなしと思えば」と栄耀栄華をほこるも意のままにならなかった、といわれる紫式部は、「源氏物語」を超新星の光を浴びて完成させたことになる。
中国は宋の時代。ヨーロッパはヴァイキング襲来の最中で、その王クヌートが超新星爆発の10年後にイングランドを征服するといった時代だ。
中東のイランでは、詩人フィルドウシーがイラン最大の民族叙事詩「シャー・ナーメ(王書)」を源氏物語とほぼ同時期(1010年)に完成させている。
二つ目の「明月記1054年の客星出現記録は、世界で初めて歴史(古記録)に記録された超新星として認められ」たそうだが、これは、中日新聞によれば「20世紀に入ると、かに星雲が膨らんでいることに気付いた各国の天文学者は、星雲の大きさから逆算して、1000年ほど前にこの辺りで突然、星が見えたという記録はないかと世界各地の文献を探し、明月記に行き着きました。」(出典:中日新聞Chunichi Web 20190707)という各国連携の結果だという。
米誌によると「もし最近オリオン座を見て違和感を覚えたとしたら、その感覚は正しい。狩人オリオンの右肩の位置にある赤色巨星ベテルギウスが、約100年ぶりの暗さになっているのだ。
通常、ベテルギウスの明るさは、夜空の恒星の中で上位10位に入っている。ところが、米ビラノバ大学の天文学教授のエドワード・ガイナン氏がオンライン学術誌「アストロノマーズ・テレグラム」で先月報告したところによると、ベテルギウスは2019年10月から暗くなってきて、12月中旬には上位20位にも入らなくなってしまったという。『今ではベテルギウスは非常に暗くなっていて、オリオン座の形が明らかに違って見えます』とガイナン氏は話す」
「夜空で非常に目立つ星がこんなふうに暗くなるのは異例で、科学者たちは、ワクワクするようなことが起きるのではないかと期待している。それは、超新星爆発だ。もし超新星爆発が起きたら、ベテルギウスは一時的に満月よりも明るくなり、やがて暗くなって、夜空から永遠に姿を消してしまう」(出典:National Geographic 2020.01.06)
もし、観ることができたら、現人類に世界最古の長編小説「源氏物語」やイラン最大の民族叙事詩「シャー・ナーメ(王書)」のような、千年残る偉大な文化が生まれるかもしれない。
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