台湾総統選 現職の中国強硬派 蔡英文氏が圧勝‼️史上最高の817万票超(57%超)獲得し再選‼️最大の功労者は習近平主席=香港失政と、トランプ米大統領‼️ #台湾総統選 #蔡英文 #習近平の香港政策 #一国二制度 #台北法 #軍事パレード #台湾独立
🔷台湾総統選挙が今日投開票された。99%の開票率段階で、
🔻民進党の蔡英文(62)候補(現総統=大統領)817万0186票(57.1%)
🔻国民党の韓国瑜(63)候補(高雄市市長) 552万2211票(38.6%)
🔻親民党の宋楚瑜(77)候補(元国民党秘書長) 60万8590票
( 4.3%) (11日23時現在)
これまでの総統選での最多得票は、2008年に馬英九氏が獲得した765万9000票。蔡英文氏はこれを50万票以上上回る歴史的圧勝となった。立法委員院選挙でも、民進党が過半数(57議席)を超える61議席を獲得した。投票率は74.9%と前回総統選挙を9%近く上回った。
(12日2時現在)
時事通信は、「台湾総統選、蔡英文氏が再選 過去最多得票で韓氏に圧勝―『一国二制度』拒絶」と見出しを打った。(出典: 時事ドットコムニュース2020/1/11)
「11日、台湾総統選で再選し、台北市内で記者会見する与党・民進党の蔡英文総統(EPA時事)
「焦点となった対中国関係で強硬な姿勢で臨んだ蔡氏に支持が絶大な集まり、対中融和路線の最大野党・国民党の韓国瑜・高雄市長(62)に圧勝した。
蔡氏は同日夜の記者会見で、『過去4年の政策とその方向性が評価された結果だ』と勝利宣言。その上で、中国が打ち出す『一国二制度』による中台統一を改めて拒絶するとともに、台湾への武力行使を断念するよう中国共産党・政府に呼び掛けた。
「台湾総統選は、反政府抗議デモで混乱する香港情勢を背景に、対中関係をめぐり有権者がどう判断を下すかが最大の争点となった。蔡、韓両氏による事実上の一騎打ちとなる中、蔡氏が選挙戦を終始リードした。
蔡氏は選挙戦で、『台湾の主権と民主主義を守ろう』と繰り返し訴えた。香港問題や米中貿易摩擦といった国際情勢が追い風になり、中国への警戒感を強めた若者を中心とした有権者の支持を広げた。
一方の韓氏は、民進党批判を強め局面打開を試みた。対中政策では『中国と関係を改善すれば、台湾は安全になり、みんな金持ちになれる』と訴えたが、香港情勢を受け『親中派』イメージが不利に働き、若者の支持低迷に苦しんだ」(以上出典:時事ドットコムニュース)と選挙結果を分析した。
🔷「台湾」総統選挙最大の功労者は〈習近平〉中国国家主席とトランプ米大統領‼️
もし、“習近平王朝”が香港での強硬姿勢を取らなかったら。香港の若者をうまく手懐けていたら・・・、蔡総統は負けていた可能性が高い。
香港で中国政府による弾圧が始まってから、蔡氏の支持率が急上昇し、台湾国民の北京政府に対する恐怖感と反発心は日に日に強まり、とうとう歴史的圧勝、しかも、かつては大人気だった国民党の馬英九元総統の史上最高得票数を50万票以上上回る最高得票まで叩き出してしまった。
コレには、さすがの“習近平王朝”も顔色無しだろう。ひょっとすると中国共産党内の権力構造が覆る導火線にすらなりかねない。勢いというのは、転がり出すと理屈ではなくなる。
「一国二制度」という蝙蝠のようなスローガンは、香港から台湾に飛び火した〈自由〉を求める声に土台から揺り動かされつつある。
コレに適切なタイミングで支援の手を差し向けたのが、トランプ米大統領だ。
去年9月25日、米上院外交委員会は「台湾の国際的地位を保全し、台湾防衛を確乎として保障し、同盟国にも同様の対応を要求する」ことを内容とする『台北法』を可決した。(出典:「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」令和元年(2019年) 9月 27日「米上院、台湾防衛の『台北法』を可決 台湾旅行法、武器供与強化、今度は『台北法』。台湾防衛を韓国より優先」)
それ以前から、あの狭い台湾海峡に米国海軍の艦船を無害航行通行させ、「台湾」を守る決意を中国に対して公然と示してもいた。最大の功労者にふさわしいではないか⁉️
🔷予兆は「天安門 大軍事パレード」にもあった‼️
去年10月2日の天安門広場での大軍事パレードの中で、見えた「香港」とそれに続く「台湾」の山車の寂しさが今日を予兆させていたのかもしれない。
見た方はお分かりになったであろう。あれほど賑やかに演出され華やかだったパレードの中でも際立っていた寂しさが。
毛沢東、鄧小平、江沢民、胡錦涛、習近平の大肖像画が隊列によって掲げられ、大歓声に包まれ行進して行く。
陸上戦力では米露をはるかに凌ぎ、世界一といわれるだけあって、上空では航空機、ヘリ部隊によるデモンストレーション。地上では攻撃、迎撃ミサイルや無人機、戦車の大群が、整然と行進する映像は衝撃的だ。この大群をわが国の自衛隊の装備で防げる気は全くしない。
だが、対照的に「香港」と「台湾」の山車の周りは、ほとんど人がいなくて、見捨てられたかのようだった。(下掲写真参照)
2019年10月2日の中国天安門広場で行われた「軍事パレード」での「香港」「台湾」の山車の寂しさ(写真上)と他地域の賑わい(写真下)(出典:テレ東ニュース2019年10月2日の映像画面写真引用)
近代兵器の大群を見せつけられた後だけに、ん⁉️と、妙な引っ掛かりを感じさせられた。それが予兆であったのかもしれないと、今になって合点がいく。
アメリカの世界戦略は、トランプ氏が米大統領に就任してから、非常にわかりやすく、一貫している。
一方の中国は、トランプ米大統領の対中制裁発動以来、思い通りには行っていない。
統計数字や経済の実態を、国外だけでなく国内権力闘争の弱点にしないよう隠しているのも周知の事実だ。
その分、対策が手遅れになったり、空洞化が急速に進み、蓋を開けると何が出るか、誰も正確に掴んでいない。習近平中国国家主席ですら、側近から入る情報は脚色されていて、実態把握ができないでいるという。中国経済の急減速を台湾国民が敏感に察知したことも、蔡英文氏に追い風となった。
「台湾」での総当選圧勝は、こうした中国経済や権力基盤の弱体化と相まって、台湾独立に舵を切らせる可能性すらあるだけに、今後の動きに目が離せなくなった。
以上