「天才」井上尚弥、WBSSを制覇 バンタム級世界最強の王者に‼️ ダウンタウン松本人志の疑問を検証する⁉️11R 1:51〜1:34❓#井上尚弥 #WBCC #松本人志 #優勝賞金
🔷問題の第11ラウンド❗️
フジTVの「ワイドナショー」(2019/11/17)で、ダウンタウンの松本人志さんが「ここが問題です❗️」と指摘した。
ことは、11月7日に埼玉スーパーアリーナで行われたWBSS(世界ボクシング・スーパー・シリーズ)決勝戦。
1ダウンも奪い3−0の判定勝ちで優勝した「モンスター」の偉名を冠される井上尚弥選手は、バンタム級「世界最強王者」の栄冠と優勝賞金100万ドル(1億800万円)を獲得した。(未確認だが1000万ドルの賞金という情報–写真下–もある)
問題とされたのは、元五階級制覇王者 ドネア選手との決勝戦11ラウンドのレフェリーの判断。
11ラウンド(全12R)、ドネア選手は井上選手の最強兵器 左レバーブローを浴び、あまりの苦痛に膝を屈しダウンするも、10カウントギリギリで立ち上がったとして、試合は続行された。
全12Rを戦い抜いた両者の勝敗は、判定に委ねられ、井上尚弥選手が〈3−0〉と文句なしの判定勝ちをしたのだが、そこに松本人志が、同番組中あえて疑問を呈した。
「あのレフェリーのストップは何だったのか❓」と。“レフェリーはトドメを刺すチャンスを奪った”。あの時点で、ダウンをとったのなら10秒は超えていた。“両手も開いていた”と指摘したのだ。
🔷「YouTube」動画を検証
そこで、「YouTube」にアップされていた当日の動画を検証すると、11R残り1:51の時点で、レフェリーが両者の間に割って入り井上尚弥選手をとめている。
その後、数秒して倒れ込んだドネア選手のカウントを始めた。そして、両手の指は10本開いていた。ファイティングポーズも取れなかったことははっきりしている。だが、〈KO〉をとらなかった。
この時点で、画面のタイム表示は1:34を示している。
その間じつに17秒‼️松本人志さんの指摘は、正しかったと認めざるを得ない。ちなみに、準決勝の対戦相手ファンカルロス・バヤノ選手が1Rで井上尚弥選手にKOされたときは、両足を揃えて後ろ向きに倒されてから10秒だった。
だが、番組中でも、井上尚弥選手が問題にしていないので、松本さんは、“素人の指摘だが ” と断っていたが、ネット上ではかなり賑やかだったから、それを受けての発言だったのかもしれない。
写真を引用した動画サイトでは、「レフェリーが止めたのは、井上のロー・ブローかと思わせるように動いたドネア選手の “老練さ ” 」と分析していたが、そうかも知れない。だが、それなら、ダウンとしてカウントを始めたことに疑問が残る。実際に映像を見るとロー・ブローではないことが分かる。審判も見えていたはずだ。
🔷ワールド・ボクシング・スーパー・シリーズ(WBSS)とは⁉️
「異なる団体の世界王者ら選ばれた8人が階級ごとの頂点を争う、高額賞金トーナメント。「階級最強」を決める大会と称し、欧米のプロモーターが創設した。第1回は2017年9月から賞金総額50億円以上をかけ、クルーザー、スーパーミドルの2階級で開催。18年10月からの第2回は、スーパーライト、バンタム、クルーザーの3階級で実施した。
優勝者には伝説の世界ヘビー級王者、ムハマド・アリ(米国、16年死去)の名を冠したトロフィーが授与される」。(出典:毎日新聞 2019/11/7(木) 22:21配信)
今回の出場者は、チャンピオン空位のWBCをのぞく世界団体の王者ら8名の選ばれた選手。高いKO率を誇る強敵が多く、ラッキーパンチを一発でも浴びたら終わりというハイリスクな戦いだった。
8名の出場者と試合の勝敗(準々決勝勝者は〇、準決勝勝者は◎、×は敗者)(太字は対井上戦の結果)
×元WBA SUPER王者 ファンカルロス・バヤノ 21戦 20勝 9KO 1敗(KO負)
〇IBF王者 エマヌエル・ロドリゲス 18戦 全勝 12 KO(KO負)
×IBF指名挑戦者 ジェイソン・マロニー 17戦 全勝 14KO
×WBA SUPER王者 ライアン・バーネット 19戦 全勝 9KO
◎元世界五階級制覇王者 ノニト・ドネア 43戦 38勝 24KO 5敗(3−0判定負)
〇WBO王者 ゾラニ・テテ 30戦 27勝 21KO 3敗(準決勝棄権)
×WBA5位 ミーシャ・アロイヤン 4戦 全勝
🔷準優勝ノニト・ドネアのコメント
「この試合で、井上が真のチャンピオンであることを証明した。今まで対戦した中で、自分の攻撃にあれだけ耐えられる選手はいなかった。素直におめでとうと言いたい」(出典:毎日新聞同上)
🔷 「世界を震撼させたボクサー」‼️
「WBSS創設者の一人でプロモーターのカレ・ザワーランド氏(42)=ドイツ=は、尚弥の戦いぶりについて『ここ2年で世界を震撼(しんかん)させたボクサー』と高評価した。さらに『7桁(100万ドル)だけど、8桁の価値がある』と発言。日本の世界バンタム級王者の防衛戦のファイトマネーが2000万-3000万円とみられる中、軽量級では破格の総額約1億800万円とされる優勝賞金にも言及した」。(出典:サンスポSANSPO.COM 2019/11/6 7:00配信)
🔷 全階級を超えて世界3位にランキング‼️
「2019年11月17日に更新された「ボクシングの聖書」とも呼ばれボクシング界では最も歴史と権威ある雑誌のリング誌『リングマガジン』(1922年創刊)のPFP(階級無視ランキング・パウンド・フォー・パウンド)でWBSSバンタム級トーナメント優勝した井上尚弥(日本・大橋)が3位にランクアップ!」されたというから、日本ボクシング界に現れた前代未聞の「天才ボクサー」と騒がれるゆえんだ。
🔷レフェリーの誤りなんかどうでもいいこと、それほどの強さ‼️
優勝した井上尚弥側は、このことを問題にする気はサラサラ無さそうだった。観客も見ている、TVでも世界中に配信されている。真実は誰の目にも明らかだろう。
勝った井上選手は、“ドネア選手は本当に強かった” と称え、ドネア選手は、“息子たちに見せる約束をしたから一晩優勝トロフィーを貸してほしい” とお願いし、井上は、(祝勝会があったのだが)そういうことならと快諾した。そしたら、ドネア選手はそれをSNSで動画配信して、井上尚弥選手の好意に謝意を表した。
強い男たちが死力を尽くして戦った後の態度に、古今東西の男たちが、戦争で撃沈させた軍艦の乗組員を救出する姿を彷彿とさせるものがあった。
「天才」も2回以降ドネアが二重に見える状態で、残り33分間を最後まで戦い抜いたという。
顔面をカットしたことも初めて、右目がほとんど見えないことも初めて、痛みが続く中で戦ったことも初めて、その状態で、冷静に試合を進められたのには、幼いころから指導してくれた父親がセコンドに付いていてくれたこと、子煩悩な彼にとって家族が目の前で応援してくれたことなどがあるだろうが、上述の巨額の賞金もモチベーションを支えた小さな一因ではあるだろう。
日本ボクシング界が生んだ “ 不世出 ” のハード・パンチャーと、敗れはしたが
“ 老練な ” ドネア選手の健闘をたたえたい❗️
以上(更新:2019/11/19 17:45)