コカイン問題のピエール瀧容疑者 出演作品公開中止、そろそろ改めては⁉️ 作品は制作者全員の創造物 罪は罪として“ 表現の自由 ” も考慮すべきとき⁉️
役者でミュージシャンのピエール瀧氏(下写真)が、麻薬取締法違反の罪で逮捕されたことは、すでに大きなニュースになっている。
⑴ その損害賠償額は、推定で5億円超
スポニチによれば「『居眠り磐音は撮り直しの作業に入った。代役を立てて撮影、編集を急ピッチで進め、予定通り5月17日に公開する。(中略)損害額は数千万円に上るとみられる。
住宅設備大手「LIXIL」など放送を中止したCMに関しては広告代理店関係者が「違約金や風評被害などを含めれば、損害賠償額が1億円以上になってもおかしくない」と指摘。1本の制作費が6000万円といわれ、約3カ月先の放送分まで撮影を終えているNHK大河ドラマ「いだてん」も加われば、瀧容疑者はやはり5億円を超えるとみられる賠償額を背負うことになる。」(スポニチ)出典:デジタル毎日2019年3月15日
法律専門家に聞くと、ピエール瀧容疑者の刑は「捜査協力の程度にもよるが懲役1~2年、初犯だから執行猶予が付くでしょう」という。
⑵ 「麻雀放浪記2020」は公開へ 判断は観客に委ねる
スポニチによれば、「瀧容疑者が出演している映画「麻雀放浪記2020」が、予定通り4月5日に公開すべく最終調整していることが14日分かった。瀧容疑者は同作で、戦争によって東京五輪が中止になった2020年の五輪組織委員会の元会長を演じている。主人公の坊や哲が生きる昭和の戦後と2020年の戦後を結ぶ重要な役どころだ。
そのため編集でカットはできず、公開まで1カ月を切った段階で再撮影も不可能なため、配給の東映など製作委員会で対応を協議」という。そして、判断は観客に委ねられるという。出典:デジタル毎日2019年3月15日
これは、制作側の営利本位の思惑もあるかもしれない。しかし、この映画「麻雀放浪記2020」も一つの表現行為の結果で、その制作には多くの人が携わっている。その人たちの表現行為は簡単に葬り去られ犠牲になっていいのだろうか。
外部に向かって思想、意見、主張、感情などを表現したり、発表する自由は、憲法によっても保証された基本的人権である。
なにも、そんな大仰な権利を振りかざさなくても、監督、助監督、共演者、スポンサー、照明、音声、音楽、衣裳、大道具、小道具と数え切れない人たちの創造力の結集が一つの作品だろう。
一部の “制作参加者” の犯罪行為で、巨額の損害賠償を背負わせることは、必要な社会的制裁だろうか? 他の人たちの汗の結晶は簡単に捨ててもいいのだろうか?
⑶ そろそろ、個人責任主義の原則にかえって、こういう悪弊は無くすべきでは?
損害賠償金五億円とは、一罰百戒にしても経済的制裁が大き過ぎるように思われるが?
そんな格好付けをすることより、作品は公開して、その収益の一部を芸能界等の「覚せい剤撲滅」に使った方が有益ではないか。
例えば、「日本芸能、音楽、スポーツ界不法薬物根絶機構」(仮称)のような団体でもいいではないか。
作品は作品として公開して、その収益の相当部分を同機構に寄付するようにしてはどうだろうか⁉️ かつて、公然猥褻の自主規制団体だった「映倫」よりは創造的ではないだろうか。
世界も同じような問題の対処方法を見つけられずに苦慮している。“大和の国” 日本が世界に先駆けて範を示すことは大きな意義あると考える。
これは公益取材報道機構が示すほんの一つの提言かもしれない。しかし、誰も口には出せないが、このままで良いとは思っていないのではないだろうか⁉️